■私たちの活動の基盤となっている千葉県匝瑳市飯塚開畑地区の耕作放棄地をより積極的に管理・運営していくために市民エネルギーちば㈱ の【実質的100%出資会社】として農地所有適格法人の『株式会社匝瑳おひさま畑』を設立しました。全ての圃場においてJAS有機の取得を目指し、有機の穀類を中心に栽培していきます。
■大豆ミートなどの6次化も推進し、地球温暖化ガス発生源の30%~50%(注①)を占めると言われる超大量生産/工業型畜産の削減にも寄与したいと思います。
(注①国連の統計だと30%程度、ワールドウォッチ研究所のデータだと50%程度)
【代表取締役 椿 茂雄】
【代表取締役 山内 猛馬】
40年前に山を削ってつくられた「開畑」と呼ばれる80万㎡もの広大な農地。ちょっと「ミニ北海道」を思わせるような景観は地域でも親しまれています。でも、肥沃な表土を剥ぎ取ったために水はけが悪く痩せていることに加え、高齢化による農業の衰退によって耕作棄地が広がってしまいました。
しかし、今、そこに変化が始まっています。畑の上に太陽光パネルを設置して農業と発電を同時に行うソーラーシェアリングが、希望の光となって広がっています。売電収入を活用して農業を支えることで、荒れ果てていた畑が復活し、安定した農業にもつながっています。売電収益は地域を支える「村つくり基金」としても活用されています。長い間「厄介物」だった「開畑」が農業や地域を支える「救世主」に変わったのです。
「匝瑳おひさま畑」はこうした流れをさらに推し進めるために設立されました。長年引き受け手が見つからずに塩漬けされていた耕作放棄地を引き受け、ソーラーシェアリングを活用して農業を続け、地域つくりにも貢献します。
開畑の大地に降りそそぐおひさまの光を農業と発電で分かち合い、売電収益で農業を支え、環境と地域を守り、地域の人たちと一緒に持続可能な社会をつくり上げるのが「匝瑳おひさま畑」の願いです。
(株式会社匝瑳おひさま畑 代表取締役 椿 茂雄)
■会社名 :株式会社匝瑳おひさま畑
■設立年月日 :2021年1月18日
■法人番号 :8040001116841
■所在地 :〒289-2106 千葉県匝瑳市飯塚1037-1
■代表取締役 :椿 茂雄 (市民エネルギーちば株式会社/代表取締役)
■代表取締役 :山内 猛馬(市民エネルギーちば株式会社/常務取締役)
■取締役 :東 光弘 (市民エネルギーちば株式会社/代表取締役)
■監査役 :宮下 朝光(市民エネルギーちば株式会社/環境事業部 本部長)
■株主構成 議決権有 上記4名が各5万円づつ
議決権ナシ 市民エネルギーちば㈱ 80万円
合計資本金:100万円
※農地所有適格法人(農地を購入できる法人)の要件として農業従事者が議決権の過半数を超えてていることが必須であることから上記のような株主構成となっております。
■地域循環共生圏とは?
「地域循環共生圏」とは、各地域が美しい自然景観等の地域資源を最大限活用しながら自立・分散型の社会を形成しつつ、地域の特性に応じて資源を補完し支え合うことにより、地域の活力が最大限に発揮されることを目指す考え方です。国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)や「パリ協定」といった世界を巻き込む国際な潮流や複雑化する環境・経済・社会の課題を踏まえ、複数の課題の統合的な解決というSDGsの考え方も活用し、2018年4月に閣議決定した第五次環境基本計画で提唱されました。
匝瑳おひさま畑は、当地をエコロジカルに管理しながら未来的な「地域循環共生圏」の形成に従事してまいります。
ソーラーシェアリング(=営農型太陽光発電)下部の農業に特化して、有機農業および有機農産物を活用した六次産業事業を行っております。同時に自社ソーラーシェアリングによる発電事業も実施しております。
“ソーラーシェアリング”とは、農地の上に支柱を立て営農継続しながら上部空間に太陽光発電設備を設置し1つの土地で農業と発電事業を同時に行う方式です。当社ではソーラーシェアリング発電事業者との協業により収益の安定化を図りながら、有機農業と自然エネルギーの融合による地域再生をテーマに新たな雇用を生み出しております。これにより、耕作放棄地の再生、新規就農者への支援、地域コミュニティへの支援など、事業を継続していくことが地域貢献につながっております。
また、環境をテーマにした農泊事業・農業ツアーも積極的に実施してまいります。